📖 目次
📀 CD-Rの定義
CD-R(Compact Disc Recordable) とは、一度だけデータを書き込むことができる光ディスク規格です。 データや音楽を記録でき、パソコンや専用ドライブを使って利用されました。
🔍 市販のCDとの構造の違い
CD-Rと市販の音楽CD(プレスCD)は見た目はほぼ同じですが、記録方法と構造には大きな違いがあります。
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プレスCD(市販CD)
工場で「スタンパー」と呼ばれる金型を使い、アルミ反射膜にピットとランドという凹凸を物理的に刻んで作られます。
レーザーはこの凹凸を反射光の強弱として読み取り、内容を再生します。
基本的に大量生産用・内容固定で、あとから書き換えはできません。 -
CD-R
反射層の下にある有機色素の記録層をレーザーで加熱し、変質させることで「ピットの代わり」として記録します。
物理的な凹凸ではなく、色素の状態変化によって反射率の差を作り出す仕組みです。
そのため一度書き込むと元に戻せないのが特徴です。
まとめると、プレスCDは「工場で作られる凹凸ディスク」、CD-Rは「レーザーで色素を書き換えるディスク」と言えます。
この違いにより、耐久性や保存性は市販CDの方が優れるとされます。
💡 特徴
- 容量は約650MB〜700MB(音楽CDで約74〜80分)
- 一度だけデータを書き込める(削除や上書き不可)
- 安価で普及し、バックアップや音楽コピーに広く使用
- 市販のCDプレーヤーでも再生可能な互換性
🔄 CD-RWとの違い
関連規格としてCD-RW(Compact Disc ReWritable)が存在します。
- データの書き込み・消去を繰り返せる(約1,000回程度)
- 特殊な相変化記録層を使用
- 対応機器が限られ、互換性はCD-Rより劣る
- 一時的な保存や試し焼きに利用された
CD-Rが「残すためのディスク」だとすれば、CD-RWは「試すためのディスク」として使い分けられていました。
📈 普及の背景
1990年代後半から2000年代にかけて、CD-Rは爆発的に普及しました。 主な背景は以下の通りです。
- インターネットの普及によるデータ保存需要の増加
- 音楽CDコピーや自作アルバム作成の需要
- CD-Rメディアの低価格化とPC普及
- レンタルCD文化との結びつき
⏳ 衰退の理由
2000年代後半以降、以下の理由で需要は急速に減少しました。
- DVD-RやBlu-ray Discといった大容量メディアの登場
- USBメモリや外付けHDDの普及
- クラウドストレージサービスの台頭
現在ではバックアップ用途としての利用は減り、コレクションや音楽制作など一部の用途に残るのみです。